茨城県における黒毛和種の遺伝子多型と産肉性との関連
ステアロイル-CoAデサチュラーゼ(SCD)遺伝子,ウシ成長ホルモン(GH)遺伝子,およびグレリン受容体(GHSRla)遺伝子の変異が黒毛和種の産肉性に及ぼす影響を明らかにするため,茨城県内で肥育・出荷された黒毛和種肥育牛(864頭)の枝肉成績と各遺伝子型との関連性について統計遺伝学的解析を行った。その結果, SCD遺伝子では,枝肉重量とバラの厚さで遺伝子型間に有意な差があり,枝肉重量でAV型が大きく,バラの厚さではAV型がAA型に対して厚かった。GH遺伝子では,いずれの形質においても遺伝子型による有意な効果は認められなかった。GHSRla遺伝子型では枝肉重量でAA型が有意に大きかった。GHS...
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Veröffentlicht in: | 茨城県畜産センター研究報告 2011-10 (44), p.32-35 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ステアロイル-CoAデサチュラーゼ(SCD)遺伝子,ウシ成長ホルモン(GH)遺伝子,およびグレリン受容体(GHSRla)遺伝子の変異が黒毛和種の産肉性に及ぼす影響を明らかにするため,茨城県内で肥育・出荷された黒毛和種肥育牛(864頭)の枝肉成績と各遺伝子型との関連性について統計遺伝学的解析を行った。その結果, SCD遺伝子では,枝肉重量とバラの厚さで遺伝子型間に有意な差があり,枝肉重量でAV型が大きく,バラの厚さではAV型がAA型に対して厚かった。GH遺伝子では,いずれの形質においても遺伝子型による有意な効果は認められなかった。GHSRla遺伝子型では枝肉重量でAA型が有意に大きかった。GHSRla遺伝子座位の優良遺伝子であるA遺伝子頻度は0.22と低く,茨城県の黒毛和種集団の枝肉重量の改良に利用できると考えられた。 |
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ISSN: | 1346-6488 |