栽培ヒエ奨励品種選定試験

市販の栽培ヒエであるグリーンミレット中生・グリーンミレット晩生・水田ミレット・青葉ミレット・白ヒエ・グリーンミレット早生の6品種と、シコクビエ(市販種で品種名不明)を4月播種と6月播種の2期に分けて栽培比較試験を実施した。その結果、全品種とも出芽と初期生育は良好であったが、栽培ヒエの6品種は倒伏に弱く、かつ硝酸態窒素含量も高かった。このため、施肥量の調整が必要と思われた。白ヒエは早生であったが、6月播種でも晩生品種と同等の収量であった。また、覆土と鎮圧に関する試験も同時に実施し、覆土なしの鎮圧のみは成績が悪く、覆土はロータリー耕を浅く耕深5cm程度で行うのが良好であった。