作業道の機能別配置の地形的特徴

本研究は,既存の作業道の配置と地形との関係を明らかにすることを目的とし,路網密度70-250m/ha,傾斜14-32度の13地域を対象に地形解析を行った。等高線と作業道との交角と傾斜を用いて,縦断勾配を算出し,作業道を等高線に沿った集材・造材作業のための作業型と,斜面方向へ配置した走行のための到達型とに分類した結果,目視による分類とほぼ同様の結果が得られた。この2種類に分けて,傾斜と斜面形状について分析したところ,傾斜が20度以上の地域では,到達型と作業型との比率は路網密度が高くなるにつれて,一定に近づき,傾斜に関わらず5:5になることが分かった。作業型は,傾斜に関係なく,全体にまんべんなく配...

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Veröffentlicht in:森林利用学会誌 2011/04/30, Vol.26(2), pp.87-96
Hauptverfasser: 猪俣, 雄太, 岩岡, 正博, 峰松, 浩彦, 鈴木, 秀典, オンウォナ, アジマン シァウ
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究は,既存の作業道の配置と地形との関係を明らかにすることを目的とし,路網密度70-250m/ha,傾斜14-32度の13地域を対象に地形解析を行った。等高線と作業道との交角と傾斜を用いて,縦断勾配を算出し,作業道を等高線に沿った集材・造材作業のための作業型と,斜面方向へ配置した走行のための到達型とに分類した結果,目視による分類とほぼ同様の結果が得られた。この2種類に分けて,傾斜と斜面形状について分析したところ,傾斜が20度以上の地域では,到達型と作業型との比率は路網密度が高くなるにつれて,一定に近づき,傾斜に関わらず5:5になることが分かった。作業型は,傾斜に関係なく,全体にまんべんなく配置されていた。到達型は,基本的に傾斜20度以下の地点に選択的に配置されていたが,平均傾斜が15度前後の緩傾斜地では,傾斜に関係なく配置されていた。一方,斜面の凹凸を示す斜面形状を,凸型,等斉型,凹型に分類したところ,作業型は特定の斜面形に偏っている傾向はみられなかったが,到達型は一部の地域で凸型を選択的に開設していることが分かった。
ISSN:1342-3134
2189-6658
DOI:10.18945/jjfes.KJ00007227810