米粒形状モデルによる水分拡散係数の決定

米粒の浸漬による吸水は拡散現象の理論を基に解析することができる。本研究では米粒の形状を正確に模した吸水解析モデルを用いて,米粒形状に基づく水分拡散係数の決定を行った。米粒の連続切片画像を用いて 3 次元の米粒形状モデルを構築し,浸漬水温 25,35,45°Cでの吸水実験の結果から,各浸漬水温における水分拡散係数を得た。得られた水分拡散係数はアレニウス型の温度依存性を有することが確認された。また,米粒形状を無限平板および球体と仮定して得られた水分拡散係数と比較した結果,米粒形状モデルによって得られた水分拡散係数の値は両モデルより小さな値を示した。さらに,拡散係数を温度と含水率の関数とする吸水解析...

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Veröffentlicht in:Nōgyō Kikai Gakkaishi 2011/09/01, Vol.73(5), pp.313-320
Hauptverfasser: 佐藤, はるか, 田中, 史彦, 内野, 敏剛, ペレズ, ジョナサン, 源川, 拓磨
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:米粒の浸漬による吸水は拡散現象の理論を基に解析することができる。本研究では米粒の形状を正確に模した吸水解析モデルを用いて,米粒形状に基づく水分拡散係数の決定を行った。米粒の連続切片画像を用いて 3 次元の米粒形状モデルを構築し,浸漬水温 25,35,45°Cでの吸水実験の結果から,各浸漬水温における水分拡散係数を得た。得られた水分拡散係数はアレニウス型の温度依存性を有することが確認された。また,米粒形状を無限平板および球体と仮定して得られた水分拡散係数と比較した結果,米粒形状モデルによって得られた水分拡散係数の値は両モデルより小さな値を示した。さらに,拡散係数を温度と含水率の関数とする吸水解析を行ったので報告する。
ISSN:0285-2543
1884-6025
DOI:10.11357/jsam.73.313