穂揃期の生育診断による春まきコムギの子実タンパク質含有率の推定

春まきコムギの子実タンパク質含有率を推定するために,穂揃期の生育診断法について検討した.試験は北海道立上川農業試験場と近隣市町農家圃場で3~4か年行った.まず,成熟期の窒素吸収量,収量,子実タンパク質含有率の関係を精査した.その結果,成熟期の窒素吸収量を窒素吸収量2 g m-2水準別に区切り,各区切り毎に子実タンパク質含有率と収量との関係をみると,窒素吸収量が8 g m-2以上14 g m-2未満の範囲では両者に高い負の相関関係が認められた.次に,これら成熟期の形質と,穂揃期の草丈,展開第2葉葉色値,穂数およびそれらの積との関連を検討した.成熟期の窒素吸収量は,「穂揃期の草丈×展開第2葉葉色値...

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Veröffentlicht in:Japanese journal of crop science 2011, Vol.80(1), pp.90-95
Hauptverfasser: 佐藤, 三佳子, 五十嵐, 俊成, 櫻井, 道彦, 奥村, 正敏, 鈴木, 和織, 柳原, 哲司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:春まきコムギの子実タンパク質含有率を推定するために,穂揃期の生育診断法について検討した.試験は北海道立上川農業試験場と近隣市町農家圃場で3~4か年行った.まず,成熟期の窒素吸収量,収量,子実タンパク質含有率の関係を精査した.その結果,成熟期の窒素吸収量を窒素吸収量2 g m-2水準別に区切り,各区切り毎に子実タンパク質含有率と収量との関係をみると,窒素吸収量が8 g m-2以上14 g m-2未満の範囲では両者に高い負の相関関係が認められた.次に,これら成熟期の形質と,穂揃期の草丈,展開第2葉葉色値,穂数およびそれらの積との関連を検討した.成熟期の窒素吸収量は,「穂揃期の草丈×展開第2葉葉色値」との相関が高かった(r=0.872,P\
ISSN:0011-1848
1349-0990
DOI:10.1626/jcs.80.90