ホルスタイン種子牛に認められた尿道下裂を伴う高度に雄性化したフリーマーチンの1例

異性双子として出生し,フリーマーチンと診断された1例のホルスタイン種子牛の陰門部に長さ約10cm の尿道下裂が認められ,内股部の皮下から1対の精巣様組織が摘出された.染色体検査では,リンパ球がXX/XY(6:44)のキメラを示し,腎・脾臓組織はXX の雌型を示した.7カ月齢で病理解剖した結果,明瞭な陰茎海綿体,前立腺および精餒腺が認められ,中腎傍管は痕跡的な索状物として残存していた.本症例は,尿道下裂と精巣逸所を伴い,泌尿生殖器が高度に雄性化したフリーマーチンであった....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2011/06/20, Vol.64(6), pp.461-463
Hauptverfasser: 笹倉, 春美, 畠中, みどり, 二瓶, 和美, 羽田, 真悟, 北原, 豪, 上村, 俊一
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:異性双子として出生し,フリーマーチンと診断された1例のホルスタイン種子牛の陰門部に長さ約10cm の尿道下裂が認められ,内股部の皮下から1対の精巣様組織が摘出された.染色体検査では,リンパ球がXX/XY(6:44)のキメラを示し,腎・脾臓組織はXX の雌型を示した.7カ月齢で病理解剖した結果,明瞭な陰茎海綿体,前立腺および精餒腺が認められ,中腎傍管は痕跡的な索状物として残存していた.本症例は,尿道下裂と精巣逸所を伴い,泌尿生殖器が高度に雄性化したフリーマーチンであった.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.64.461