扁平上皮癌により眼球摘出した馬の1例
右側の上眼瞼と下眼瞼が癒着し,その間隙から排液が続いていた馬の症例が搬入された. 超音波検査により,右側眼球の変形と萎縮,さらに硝子体内部の不均一な高エコー源性を示す充実性組織が確認された. 眼瞼と角膜との間に生じた癒着組織の生検により,扁平上皮癌と診断した. 全身麻酔下にて,眼瞼からのアプローチによる眼球と腫瘍組織の摘出手術を行った. 腫瘍組織は,下眼瞼から眼窩辺縁の骨と強固に癒着していたが,上眼瞼および眼底方向の骨との癒着は比較的少なかった. 摘出された眼球の正常構造は欠失しており,腫瘍組織は眼球内部にも充満していた. 摘出した腫瘍組織の病理組織学的検査から,眼瞼結膜を原発とする扁平上皮癌...
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Veröffentlicht in: | Nippon Juishikai zasshi 2010/12/20, Vol.63(12), pp.931-934 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 右側の上眼瞼と下眼瞼が癒着し,その間隙から排液が続いていた馬の症例が搬入された. 超音波検査により,右側眼球の変形と萎縮,さらに硝子体内部の不均一な高エコー源性を示す充実性組織が確認された. 眼瞼と角膜との間に生じた癒着組織の生検により,扁平上皮癌と診断した. 全身麻酔下にて,眼瞼からのアプローチによる眼球と腫瘍組織の摘出手術を行った. 腫瘍組織は,下眼瞼から眼窩辺縁の骨と強固に癒着していたが,上眼瞼および眼底方向の骨との癒着は比較的少なかった. 摘出された眼球の正常構造は欠失しており,腫瘍組織は眼球内部にも充満していた. 摘出した腫瘍組織の病理組織学的検査から,眼瞼結膜を原発とする扁平上皮癌と確定診断された. |
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ISSN: | 0446-6454 2186-0211 |
DOI: | 10.12935/jvma.63.931 |