土壌乾燥処理がヤマアンズ根の皮層細胞壁の内部成長(phi-肥厚)ならびに細胞核、デンプン粒の変動に及ぼす影響
ヤマアンズ(3年生実生苗)を用いて、土壌の乾燥程度を3段階(中乾燥区、強乾燥区、対照区)に変化させ、根の細胞構造の変化に及ぼす影響を根の先端部の皮層細胞のphi-肥厚、細胞核やデンプンの挙動から調査した. phi-肥厚は土壌を乾燥させて生育させた根において、乾燥させていない根に比べて顕著であった.ヤマアンズ根にとってphi-肥厚の増大は土壌乾燥に対する防御機構の一つと考えられる. 乾燥処理によって、根の頂端分裂組織の細胞核の崩壊が見られ、また根端組織の細胞に蓄積していたデンプン粒が消失した. これらの変化は根の乾燥に対する応答を研究する上で有効な指標になると考えられる....
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Veröffentlicht in: | 名城大学農学部学術報告 2011-03 (47), p.5-10 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | eng |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ヤマアンズ(3年生実生苗)を用いて、土壌の乾燥程度を3段階(中乾燥区、強乾燥区、対照区)に変化させ、根の細胞構造の変化に及ぼす影響を根の先端部の皮層細胞のphi-肥厚、細胞核やデンプンの挙動から調査した. phi-肥厚は土壌を乾燥させて生育させた根において、乾燥させていない根に比べて顕著であった.ヤマアンズ根にとってphi-肥厚の増大は土壌乾燥に対する防御機構の一つと考えられる. 乾燥処理によって、根の頂端分裂組織の細胞核の崩壊が見られ、また根端組織の細胞に蓄積していたデンプン粒が消失した. これらの変化は根の乾燥に対する応答を研究する上で有効な指標になると考えられる. |
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ISSN: | 0910-3376 |