食用金魚草における農薬「ジノテフラン」のHPLC測定条件の改良

愛知県特産の食用金魚草の栽培における農薬「ジノテフラン」の作物残留試験を厚生労働省の通知試験法に従い高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で実施したところ、ジノテフランと夾雑物のクロマトグラムのピークが重なり定量することができなかった。そこで、HPLCの溶離液に用いる有機溶媒の種類と配合割合を検討し、ジノテフランと夾雑物のクロマトグラムのピークの分離を試みた。その結果、水/アセトニトリル(70:30)の溶離液でカラムコンディショニングを行った後、水/メタノール(92:8)の溶離液で測定を行うとジノテフランと夾雑物は分離し、安定的に定量することができた。また、その分析精度は農薬の登録適用拡大の作...

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Veröffentlicht in:愛知県農業総合試験場研究報告 = Research bulletin of the Aichi-ken Agricultural Research Center 2010-12 (42), p.31-35
Hauptverfasser: 大竹, 敏也, 吉村, 幸江
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:愛知県特産の食用金魚草の栽培における農薬「ジノテフラン」の作物残留試験を厚生労働省の通知試験法に従い高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で実施したところ、ジノテフランと夾雑物のクロマトグラムのピークが重なり定量することができなかった。そこで、HPLCの溶離液に用いる有機溶媒の種類と配合割合を検討し、ジノテフランと夾雑物のクロマトグラムのピークの分離を試みた。その結果、水/アセトニトリル(70:30)の溶離液でカラムコンディショニングを行った後、水/メタノール(92:8)の溶離液で測定を行うとジノテフランと夾雑物は分離し、安定的に定量することができた。また、その分析精度は農薬の登録適用拡大の作物残留試験の分析要件を満たすことができた。
ISSN:0388-7995