ヤマメ優良種苗の作出に関する試験

ヤマメOncorhynchus masou masouは県内の重要な増養殖対象魚であり、第五種共同漁業権にかかる放流増殖事業の目的で県内の河川に稚魚が放流されている。近年では、その多くが水産試験場箱島養鱒センター(以下「箱島センター」という。)由来の種苗であるが、県内の養鱒業者等からは黒点が多いとの指摘もあり、形質の改善が望まれている。そこで、箱島センターでは黒点数の遺伝に関する試験を実施し、ヤマメ優良種苗の実用化を図ることにした。また、近年、管理釣り場等では、魚体が美しく鰭のスレていない、いわゆる「鰭ピン」の魚が求められてきている。自発摂餌は魚の摂餌リズムに合わせた適正給餌により、魚のストレ...

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Veröffentlicht in:群馬県水産試験場研究報告 2010-03 (16), p.7-10
Hauptverfasser: 松原, 利光, 鈴木, 紘子, 神澤, 裕平, 垣田, 誉志史, 新井, 肇
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:ヤマメOncorhynchus masou masouは県内の重要な増養殖対象魚であり、第五種共同漁業権にかかる放流増殖事業の目的で県内の河川に稚魚が放流されている。近年では、その多くが水産試験場箱島養鱒センター(以下「箱島センター」という。)由来の種苗であるが、県内の養鱒業者等からは黒点が多いとの指摘もあり、形質の改善が望まれている。そこで、箱島センターでは黒点数の遺伝に関する試験を実施し、ヤマメ優良種苗の実用化を図ることにした。また、近年、管理釣り場等では、魚体が美しく鰭のスレていない、いわゆる「鰭ピン」の魚が求められてきている。自発摂餌は魚の摂餌リズムに合わせた適正給餌により、魚のストレスを軽減することで鰭のスレの抑制効果が期待できることから、自発摂餌システムでヤマメを飼育し、自発摂餌飼育が鰭のスレ防止に有効であるか検討した。
ISSN:1342-1085