アゲマキの生態(11) : 国内産と韓国産との集団遺伝学的な比較
1. 推定された11遺伝子座,44対立遺伝子の遺伝子頻度のデータをもとに,韓国産アゲマキと国内産アゲマキの集団遺伝学的解析を行った。5標本群相互間の遺伝距離からデンドログラムを作成したところ,デンドログラム分岐点0.012程度で韓国産と国内産とが大きく2分された。この結果から韓国産と国内産との差異は地方品種レベルの差異と考えられる。2. 本研究で得られたアゲマキの遺伝的変異性は0.245~0.274であり一般的な貝類の値よりは高い数値となった。3. 韓国産(st. 1)を除いた4群では,ホモ過剰傾向が認められた。その要因として近親交配やワーランド効果などが考えられる。...
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Veröffentlicht in: | 佐賀県有明水産振興センター研究報告 = Bulletin of Saga Prefectural Ariake Fisheries Research and Development Center 1996-03 (17), p.15-18 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1. 推定された11遺伝子座,44対立遺伝子の遺伝子頻度のデータをもとに,韓国産アゲマキと国内産アゲマキの集団遺伝学的解析を行った。5標本群相互間の遺伝距離からデンドログラムを作成したところ,デンドログラム分岐点0.012程度で韓国産と国内産とが大きく2分された。この結果から韓国産と国内産との差異は地方品種レベルの差異と考えられる。2. 本研究で得られたアゲマキの遺伝的変異性は0.245~0.274であり一般的な貝類の値よりは高い数値となった。3. 韓国産(st. 1)を除いた4群では,ホモ過剰傾向が認められた。その要因として近親交配やワーランド効果などが考えられる。 |
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ISSN: | 0919-1143 |