浅水域を有する閉鎖性水域の水面冷却過程における密度流

浅水域を有する閉鎖性成層水域における放射冷却に基づく熱対流に関して,深・浅水域間に生じる水平方向の密度差に起因する水平対流が水温成層の消滅に及ぼす影響について検討を行った.まず,水槽実験による水温鉛直分布計測および理論的考察から混合層の発達特性について検討した結果,水平方向密度差により深・浅水域間に発生する水平対流が混合層の水温低下速度および混合層厚さの発達速度に影響を及ぼすことを明らかにした.つぎに,可視化実験による熱対流の形成・発達要因であるサーマル(密度不安定により形成される冷水塊)の特性について水深一様場との比較を行った結果,浅水域を有する水域におけるサーマルの発生頻度および発生間隔は...

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Veröffentlicht in:Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2010/10/25, Vol.78(5), pp.377-384
Hauptverfasser: 濱上, 邦彦, 森, 健, 平井, 康丸
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:浅水域を有する閉鎖性成層水域における放射冷却に基づく熱対流に関して,深・浅水域間に生じる水平方向の密度差に起因する水平対流が水温成層の消滅に及ぼす影響について検討を行った.まず,水槽実験による水温鉛直分布計測および理論的考察から混合層の発達特性について検討した結果,水平方向密度差により深・浅水域間に発生する水平対流が混合層の水温低下速度および混合層厚さの発達速度に影響を及ぼすことを明らかにした.つぎに,可視化実験による熱対流の形成・発達要因であるサーマル(密度不安定により形成される冷水塊)の特性について水深一様場との比較を行った結果,浅水域を有する水域におけるサーマルの発生頻度および発生間隔は水深一様場に比べ大きくなり,このサーマルの特性の変化が混合層の発達特性に影響を及ぼしていることを明らかにした.
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.78.377