茨城県久慈川における流下アユ仔魚の鉛直分布

夜間の流下アユ仔魚の鉛直分布を経月および経時的に明らかにした。調査は久慈川下流域の水深約 3 m 地点で 2006 年と 2007 年に行った。アユ仔魚は,2006 年は 10 月下旬から 11 月上旬,2007 年は 10 月下旬から 12 月上旬を中心に採集された。仔魚の主な分布層は,10 月下旬は全層,11 月上旬以降は中層と底層であった。仔魚の体長と卵黄量および流速は層間で違わなかった。水温は経月で低下した。流下アユ仔魚の鉛直分布は常に同じ様式ではなく,低下していく水温にともなって変化すると考えられた。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2010, Vol.76(5), pp.812-823
Hauptverfasser: 荒山, 和則, 須能, 紀之, 山崎, 幸夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:夜間の流下アユ仔魚の鉛直分布を経月および経時的に明らかにした。調査は久慈川下流域の水深約 3 m 地点で 2006 年と 2007 年に行った。アユ仔魚は,2006 年は 10 月下旬から 11 月上旬,2007 年は 10 月下旬から 12 月上旬を中心に採集された。仔魚の主な分布層は,10 月下旬は全層,11 月上旬以降は中層と底層であった。仔魚の体長と卵黄量および流速は層間で違わなかった。水温は経月で低下した。流下アユ仔魚の鉛直分布は常に同じ様式ではなく,低下していく水温にともなって変化すると考えられた。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.76.812