バーク堆肥の堆肥化過程に及ぼす堆積原料のC/N比と窒素量の影響

堆積過程において易分解性有機物がより多く分解されている鉢物培養土として適したバーク堆肥の原料の指標を作成する第一段階として,原料のC/N比と窒素量が発酵過程に与える影響を検討した.C/N29では14日目以降アンモニア態窒素含量が低下し,70日目にはほとんど認められなくなった.C/N22およびC/N18では70日目および28日目までアンモニア態窒素含量が高く維持され,112日目,98日目にはほとんど認められなくなった.アンモニア態窒素含量と堆肥の温度との間に相関が認められ,C/N比に関わらず発酵終了温度は本研究では36℃前後と推定できた.堆積14日目のアンモニア態窒素含量はC/N29が最も低く,...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:農作業研究 2010/09/10, Vol.45(3), pp.175-181
Hauptverfasser: 石黒, 泰, 北村, 怜, 澤頭, 勇次, 福井, 博一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext bestellen
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:堆積過程において易分解性有機物がより多く分解されている鉢物培養土として適したバーク堆肥の原料の指標を作成する第一段階として,原料のC/N比と窒素量が発酵過程に与える影響を検討した.C/N29では14日目以降アンモニア態窒素含量が低下し,70日目にはほとんど認められなくなった.C/N22およびC/N18では70日目および28日目までアンモニア態窒素含量が高く維持され,112日目,98日目にはほとんど認められなくなった.アンモニア態窒素含量と堆肥の温度との間に相関が認められ,C/N比に関わらず発酵終了温度は本研究では36℃前後と推定できた.堆積14日目のアンモニア態窒素含量はC/N29が最も低く,C/N22, C/N18の順に高くなった.C/N18の全窒素含量はC/N22より高かったにも関わらず,アンモニア態窒素含量積算値はC/N18とC/N22でほぼ同じ値を示したことから,C/N18では堆積期間中の有機窒素化合物の分解に律速要因の関与が推定された.
ISSN:0389-1763
1883-2261
DOI:10.4035/jsfwr.45.175