稲作期における冷温帯地黒ボク土水田の窒素とリンの流出特性
本研究では,冷温帯地域の黒ボク土水田である青森県十和田市内の単位水田における水収支とリンおよび窒素の流出特性の調査を行った.稲作期間を通した水の総流出量は2,192 mmであり,そのうちの約7割に相当する1,490 mmを浸透流出が占めた.全リン(T-P)と全窒素(T-N)の差引き排出負荷量はそれぞれ0.47 kg/ha,35.9 kg/haであり,対象圃場は排出型に分類された.T-PおよびT-Nの排出負荷のそれぞれ62%,83%を浸透排出が占めた.水田表層水の下方浸透に伴い作土から溶脱したT-PとT-Nの心土における挙動は異なっており,T-PおよびT-Nの浸透排出量は,作土からの溶脱量のそれ...
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Veröffentlicht in: | Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2010/08/25, Vol.78(4), pp.243-250 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 本研究では,冷温帯地域の黒ボク土水田である青森県十和田市内の単位水田における水収支とリンおよび窒素の流出特性の調査を行った.稲作期間を通した水の総流出量は2,192 mmであり,そのうちの約7割に相当する1,490 mmを浸透流出が占めた.全リン(T-P)と全窒素(T-N)の差引き排出負荷量はそれぞれ0.47 kg/ha,35.9 kg/haであり,対象圃場は排出型に分類された.T-PおよびT-Nの排出負荷のそれぞれ62%,83%を浸透排出が占めた.水田表層水の下方浸透に伴い作土から溶脱したT-PとT-Nの心土における挙動は異なっており,T-PおよびT-Nの浸透排出量は,作土からの溶脱量のそれぞれ2割,および,8割であった. |
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ISSN: | 1882-2789 1884-7242 |
DOI: | 10.11408/jsidre.78.243 |