クリ果実内のクリシギゾウムシ幼虫に対するドライアイスを用いた炭酸ガスくん蒸の有効性

クリのクリシギゾウムシに対する臭化メチルによるくん蒸の代替技術として、ドライアイスを用いた炭酸ガスによるくん蒸の防除効果および果実品質に及ぼす影響について検討した。1.30℃の2気圧および3気圧で48時間処理した場合、35℃の1気圧、2気圧および3気圧で48時間処理した場合に、クリシギゾウムシに対して実用的な防除効果が得られた。2.2℃の5気圧で7日間および14日間処理した場合に、クリシギゾウムシに対して実用的な防除効果が得られた。3.炭酸ガスによるくん蒸処理を行った場合、6時間後には果実からアルコールの発生が認められ、食味低下に影響した。4.炭酸ガスによるくん蒸処理がクリ果実の商品価値に影響...

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Veröffentlicht in:茨城県農業総合センター園芸研究所研究報告 = Bulletin of the Horticultural Institute, Ibaraki Agricultural Center Ibaraki Agricultural Center, 2010-03 (17), p.1-7
Hauptverfasser: 鹿島, 哲郎, 杉山, 恵乃, 長塚, 久, 氏家, 有美, 草野, 尚雄, 冨田, 恭範
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:クリのクリシギゾウムシに対する臭化メチルによるくん蒸の代替技術として、ドライアイスを用いた炭酸ガスによるくん蒸の防除効果および果実品質に及ぼす影響について検討した。1.30℃の2気圧および3気圧で48時間処理した場合、35℃の1気圧、2気圧および3気圧で48時間処理した場合に、クリシギゾウムシに対して実用的な防除効果が得られた。2.2℃の5気圧で7日間および14日間処理した場合に、クリシギゾウムシに対して実用的な防除効果が得られた。3.炭酸ガスによるくん蒸処理を行った場合、6時間後には果実からアルコールの発生が認められ、食味低下に影響した。4.炭酸ガスによるくん蒸処理がクリ果実の商品価値に影響を及ぼさない処理時間は、20℃条件下で6時間までで、それ以上では果実の商品価値が著しく低下した。
ISSN:0919-4975