イワシクジラ骨格筋ミオグロビンの生化学的および熱力学的性状

イワシクジラ骨格筋から,硫安分画とカラムクロマトグラフィーによりミオグロビン(Mb)を精製し,諸性状を調べた。25℃, pH 7.0 における自動酸化速度は 0.04 h−1 であった。pH 7.0 における円二色性の温度依存性から本 Mb の折りたたみにおける見かけの自由エネルギーは−12.6 kJ/mol,転移温度は 64.1℃ と算定された。示差走査熱量分析により 81.8℃ で大きな構造変化が起こることが示唆された。本 Mb の構造特性について相同性モデリングによる検討も併せて行った。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2010, Vol.76(4), pp.686-694
Hauptverfasser: 落合, 芳博, 渡辺, 良明, 内田, 直行, 小澤, 秀夫, 渡部, 終五
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:イワシクジラ骨格筋から,硫安分画とカラムクロマトグラフィーによりミオグロビン(Mb)を精製し,諸性状を調べた。25℃, pH 7.0 における自動酸化速度は 0.04 h−1 であった。pH 7.0 における円二色性の温度依存性から本 Mb の折りたたみにおける見かけの自由エネルギーは−12.6 kJ/mol,転移温度は 64.1℃ と算定された。示差走査熱量分析により 81.8℃ で大きな構造変化が起こることが示唆された。本 Mb の構造特性について相同性モデリングによる検討も併せて行った。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.76.686