航空機搭載型LiDARおよび受動型光学リモートセンシングを用いた針葉樹の材積量推定

本研究では,2種の針葉樹,28本のアカマツと13本のスギの立木材積推定における航空機搭載型LiDARと受動型光学リモートセンシング技術の有用性を確証した。航空機からの3-D LiDARデータと航空写真によって対象樹それぞれの樹高と樹冠面積が得られた。その後,1)LiDARから得た樹高と野外調査幹体積,2)航空写真から得た樹冠面積と野外調査幹体積との関係を分析した。それに加えて,幹体積を推定するために樹高と樹冠面積を用いた乗法式を作成し,推定した幹体積と野外調査幹体積とを比較することで精度の検証を行った。結果として,両種共に航空写真から得られた樹冠面積と幹体積との相関関係は他より劣ったものの,L...

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Veröffentlicht in:Nōgyō kishō 2010/03/10, Vol.66(2), pp.111-116
Hauptverfasser: 中井, 洋平, 細井, 文樹, 大政, 謙次
Format: Artikel
Sprache:eng ; jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本研究では,2種の針葉樹,28本のアカマツと13本のスギの立木材積推定における航空機搭載型LiDARと受動型光学リモートセンシング技術の有用性を確証した。航空機からの3-D LiDARデータと航空写真によって対象樹それぞれの樹高と樹冠面積が得られた。その後,1)LiDARから得た樹高と野外調査幹体積,2)航空写真から得た樹冠面積と野外調査幹体積との関係を分析した。それに加えて,幹体積を推定するために樹高と樹冠面積を用いた乗法式を作成し,推定した幹体積と野外調査幹体積とを比較することで精度の検証を行った。結果として,両種共に航空写真から得られた樹冠面積と幹体積との相関関係は他より劣ったものの,LiDAR由来の樹高と幹体積との間には良い相関関係が見られた。乗法式においては,アカマツではR2=0.90,SE=0.046 m3,スギではR2=0.83,SE=0.025 m3となり,特にスギにおいて樹高や樹冠面積を単独使用した際よりも良い結果となった。これはLiDARと受動型光学センサーとの組み合わせは立木材積推定において効果的であることを示している。
ISSN:0021-8588
1881-0136
DOI:10.2480/agrmet.66.2.4