閉鎖循環濾過式システムにおける眼柄切除処理によるクルマエビの産卵
雌親エビの産卵に至る飼育技術の開発を目的として、クルマエビ用の閉鎖循環式飼育システムを利用して、限られた空間における産卵試験を実施した。試験に供した個体は、実種苗生産場において採卵用の雌親エビ(種エビと称されている)として不適合と判別された交尾済の未成熟雌エビであり、眼柄を切除して試験を開始した。飼育水槽に設置した新規に作製した産卵・採卵カゴにおいて、投入した個体の50%以上が15日間以内に産卵し、同一個体で複数回産卵することも確認された。1個体1回の産卵数は平均すると約5万粒/尾であり、15日間の試験期間において、9尾の個体から合計は36万粒を獲得できた。試験終了後の全個体について、WSDV...
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Veröffentlicht in: | Suisan Zoshoku 2010-06, Vol.58 (2), p.161-166 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 雌親エビの産卵に至る飼育技術の開発を目的として、クルマエビ用の閉鎖循環式飼育システムを利用して、限られた空間における産卵試験を実施した。試験に供した個体は、実種苗生産場において採卵用の雌親エビ(種エビと称されている)として不適合と判別された交尾済の未成熟雌エビであり、眼柄を切除して試験を開始した。飼育水槽に設置した新規に作製した産卵・採卵カゴにおいて、投入した個体の50%以上が15日間以内に産卵し、同一個体で複数回産卵することも確認された。1個体1回の産卵数は平均すると約5万粒/尾であり、15日間の試験期間において、9尾の個体から合計は36万粒を獲得できた。試験終了後の全個体について、WSDV検査をした結果、全て陰性と判定された。本システムの飼育槽内に個別飼育カゴと産卵・採卵カゴを設置することによって、完全閉鎖系の環境においても、ウイルスフリーの雌エビによる産卵・採卵が可能である。 |
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ISSN: | 0371-4217 |