農地のリル網の平均リルリンク長と1次元的地形統計則

傾斜農地などに形成・発達したリル網を構成するリルの流路長に関する特性量や流路長の地形則について調べた.対象としたリル網について,リル網の基本的地形特性量である平均外部および平均内部リルリンク長lex, linを求め,これらの特性量とリル網のソース(谷頭)数との関係,および特性量間の大小関係を調べた.ソース数が29以上のリル網では,大半のリル網で,lexとlinがともに2~5mの範囲に収まり,さらにソース数が50以上のリル網では,ほとんどのリル網でlexとlinはほぼ等しかった.さらに,河道網に関する地形統計則の理論を援用して,lexとlinをパラメータとする主流路長および全リル流路長に関する統...

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Veröffentlicht in:Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2010/06/25, Vol.78(3), pp.199-207
Hauptverfasser: 高木, 東, 小川, 茂男, 平, 瑞樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:傾斜農地などに形成・発達したリル網を構成するリルの流路長に関する特性量や流路長の地形則について調べた.対象としたリル網について,リル網の基本的地形特性量である平均外部および平均内部リルリンク長lex, linを求め,これらの特性量とリル網のソース(谷頭)数との関係,および特性量間の大小関係を調べた.ソース数が29以上のリル網では,大半のリル網で,lexとlinがともに2~5mの範囲に収まり,さらにソース数が50以上のリル網では,ほとんどのリル網でlexとlinはほぼ等しかった.さらに,河道網に関する地形統計則の理論を援用して,lexとlinをパラメータとする主流路長および全リル流路長に関する統計則の式を提示した.実測データによりこれらの式の有効性を検証した結果,対象リル網に対するこれらの式の有効性が明らかになった.
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.78.199