花器官変異を持つ単為結実リンゴの解析

リンゴのMdPI(MdPISTILLATA)遺伝子は花器官形成におけるクラスB遺伝子として機能し、花弁と雄ずい形成に重要な役割を果たしている。さらにリンゴの単為結実品種ではMdPIの発現が欠損し、同時に花器官変異を示す。しかしながらこの単為結実性とMdPI遺伝子の関係はいまだ明確ではない。In situハイブリダイゼーション法を用い花芽の発達時期でMdPI遺伝子の発現を観ると花弁と雄ずいに局在していた。しかし発達後期になるとそれ以外に雄ずい維管束での発現も観られた。特に花床内でも特異的に発現していた。リンゴ由来の他のMADS遺伝子、MdMADS13は単為結実品種で発現が顕著に減少した。MdMA...

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Veröffentlicht in:Gamma field symposia 2010-05 (47), p.59-65
1. Verfasser: 和田, 雅人
Format: Artikel
Sprache:eng
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:リンゴのMdPI(MdPISTILLATA)遺伝子は花器官形成におけるクラスB遺伝子として機能し、花弁と雄ずい形成に重要な役割を果たしている。さらにリンゴの単為結実品種ではMdPIの発現が欠損し、同時に花器官変異を示す。しかしながらこの単為結実性とMdPI遺伝子の関係はいまだ明確ではない。In situハイブリダイゼーション法を用い花芽の発達時期でMdPI遺伝子の発現を観ると花弁と雄ずいに局在していた。しかし発達後期になるとそれ以外に雄ずい維管束での発現も観られた。特に花床内でも特異的に発現していた。リンゴ由来の他のMADS遺伝子、MdMADS13は単為結実品種で発現が顕著に減少した。MdMADS13も花弁と雄ずいで特異的に発現しており、MdPIと共にクラスB遺伝子として機能していると推察された。
ISSN:0435-1096