デコの有無や有葉果枝上の葉数が‘不知火’の果実の肥大成長と品質に及ぼす影響
‘不知火’の成木を用いて、デコの有無、有葉果枝上の葉数(0枚から6枚)の違いが果実の肥大成長や収穫果実の品質に及ぼす影響について調査した。デコの有無は果実の肥大成長にはあまり影響を及ぼさなかった。統計的には差が認められなかったが、デコ無い果実の方が有る果実より、甘味比が高い傾向だった。有葉果枝の葉数が6枚の区では縦径の肥大成長が最も劣り、2枚区で横径の肥大成長が最も優れた。果形指数は0枚区で最も大きく、6枚区で最も小さかった。いずれの調査項目についてみても、葉数2枚区で1果平均重とクエン酸含量がピーク値になり、糖度、甘味比、最終着果率では最低値になる傾向が見られた。したがって、有葉果枝では果実...
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Veröffentlicht in: | 愛媛大学農学部農場報告 = Bulletin of the Experimental Farm, College of Agriculture, Ehime University College of Agriculture, Ehime University, 2009-09 (31), p.9-15 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ‘不知火’の成木を用いて、デコの有無、有葉果枝上の葉数(0枚から6枚)の違いが果実の肥大成長や収穫果実の品質に及ぼす影響について調査した。デコの有無は果実の肥大成長にはあまり影響を及ぼさなかった。統計的には差が認められなかったが、デコ無い果実の方が有る果実より、甘味比が高い傾向だった。有葉果枝の葉数が6枚の区では縦径の肥大成長が最も劣り、2枚区で横径の肥大成長が最も優れた。果形指数は0枚区で最も大きく、6枚区で最も小さかった。いずれの調査項目についてみても、葉数2枚区で1果平均重とクエン酸含量がピーク値になり、糖度、甘味比、最終着果率では最低値になる傾向が見られた。したがって、有葉果枝では果実の成長や品質において、葉数2枚に相当する葉面積が果実生理に重要な意味を持っているのかも知れないと思われた。 |
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ISSN: | 0914-7233 |