交雑種雌子牛に認められた腰椎欠如奇形体の1例

分娩介助により娩出された交雑種雌子牛の後躯に奇形が認められたため,病性鑑定を実施した. 子牛は,腰椎,仙椎,尾椎を欠き,寛骨は,全体的に幅が狭く,両側の腸骨翼が,左右密着した状態で存在していた. 骨標本の観察では,第12胸椎椎弓部は前後2個の骨よりなり,剣状の第13胸椎椎体は独立して存在した. 骨盤腔内臓器では,左右の水腎症と生殖器の形成不全が認められた. 以上の結果により本症例を腰椎欠如奇形体と診断した....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2010/05/20, Vol.63(5), pp.364-366
Hauptverfasser: 須藤, 庸子, 遠藤, 貴之, 水戸部, 俊治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:分娩介助により娩出された交雑種雌子牛の後躯に奇形が認められたため,病性鑑定を実施した. 子牛は,腰椎,仙椎,尾椎を欠き,寛骨は,全体的に幅が狭く,両側の腸骨翼が,左右密着した状態で存在していた. 骨標本の観察では,第12胸椎椎弓部は前後2個の骨よりなり,剣状の第13胸椎椎体は独立して存在した. 骨盤腔内臓器では,左右の水腎症と生殖器の形成不全が認められた. 以上の結果により本症例を腰椎欠如奇形体と診断した.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.63.364