放牧牛を利用したヤマビル被害抑制技術の検討(4) : 耕作放棄地における和牛の放牧によるヤマビル出現数調査

ヤマビルが生息する耕作放棄地50aに牛2頭を48日開放牧し、放牧地周辺と出現数を比較したところ、放牧区は放牧期〜放牧終了後1ヶ月、周辺区に比べて有意にヤマビル出現数が減少し(p<0.05)した。また、ふ化時期となる8月下旬〜9月中旬の小ビル出現数は、周辺区に比べて放牧区で少なくなり(p<0.05)、牛の放牧による雑草の減少で出現数を抑制することができた。しかし、放牧中の牛に吸血後、周辺部で産卵し、繁殖を助長する可能性があるので、周辺部を2m程度の幅で草刈り、または駆除資材を散布し、周辺部への移動を抑制することが重要であると考えられた。...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:神奈川県畜産技術センター研究報告 = Bulletin of Kanagawa Prefectural Livestock Industry Technology Center 2010-03 (3), p.19-23
Hauptverfasser: 引地, 宏二, 折原, 健太郎, 先崎, 史人, 平井, 久美子, 齋藤, 直美
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:ヤマビルが生息する耕作放棄地50aに牛2頭を48日開放牧し、放牧地周辺と出現数を比較したところ、放牧区は放牧期〜放牧終了後1ヶ月、周辺区に比べて有意にヤマビル出現数が減少し(p<0.05)した。また、ふ化時期となる8月下旬〜9月中旬の小ビル出現数は、周辺区に比べて放牧区で少なくなり(p<0.05)、牛の放牧による雑草の減少で出現数を抑制することができた。しかし、放牧中の牛に吸血後、周辺部で産卵し、繁殖を助長する可能性があるので、周辺部を2m程度の幅で草刈り、または駆除資材を散布し、周辺部への移動を抑制することが重要であると考えられた。
ISSN:1881-0020