漁港で利用される海水の細菌学的調査

漁獲から加工場に至る水産物の衛生管理・品質向上を図るうえで,漁港で利用されている海水の実態の把握が重要であり,港内海水の水質,一般生菌数および食中毒菌の生菌数を調査した。調査した羅臼・標津・由比・博多の各漁港の港内海水の水質項目のうち,SS と COD 値は総じて水産用水基準値を上回る結果となった。漁港内海水から大腸菌群・大腸菌が検出され,由比・博多では Vibrio parahaemolyticus が分離された。市場の殺菌海水あるいは海洋深層水からは大腸菌は分離されず,洗浄による除菌効果も認められた。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2010, Vol.76(1), pp.62-67
Hauptverfasser: 横山, 純, 笠井, 久会, 森, 里美, 林, 浩志, 吉水, 守
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:漁獲から加工場に至る水産物の衛生管理・品質向上を図るうえで,漁港で利用されている海水の実態の把握が重要であり,港内海水の水質,一般生菌数および食中毒菌の生菌数を調査した。調査した羅臼・標津・由比・博多の各漁港の港内海水の水質項目のうち,SS と COD 値は総じて水産用水基準値を上回る結果となった。漁港内海水から大腸菌群・大腸菌が検出され,由比・博多では Vibrio parahaemolyticus が分離された。市場の殺菌海水あるいは海洋深層水からは大腸菌は分離されず,洗浄による除菌効果も認められた。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.76.62