北海道産カラフトマスの形態変異

2005 年および 2006 年に北海道の 9 河川に遡上したカラフトマスの形数形質について,河川間変異と回帰年間変異を解析した。クラスター分析と判別分析の結果からは,河川間よりも回帰年間で計数形質の変異が大きいことが示された。形質毎にみると,背鰭条数,臀鰭条数および脊椎骨数については回帰年間の変異が大きい一方,胸鰭条数と鰓耙数については河川間変異のみが検出された。主成分分析によって,2006 年回帰群は 2005 年回帰群よりも背鰭条数,臀鰭条数および脊椎骨数が多いという特徴を有することが明らかになった。...

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Veröffentlicht in:Nippon Suisan Gakkaishi 2010, Vol.76(1), pp.20-25
Hauptverfasser: 下田, 和孝, 神力, 義仁, 春日井, 潔, 星野, 昇
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:2005 年および 2006 年に北海道の 9 河川に遡上したカラフトマスの形数形質について,河川間変異と回帰年間変異を解析した。クラスター分析と判別分析の結果からは,河川間よりも回帰年間で計数形質の変異が大きいことが示された。形質毎にみると,背鰭条数,臀鰭条数および脊椎骨数については回帰年間の変異が大きい一方,胸鰭条数と鰓耙数については河川間変異のみが検出された。主成分分析によって,2006 年回帰群は 2005 年回帰群よりも背鰭条数,臀鰭条数および脊椎骨数が多いという特徴を有することが明らかになった。
ISSN:0021-5392
1349-998X
DOI:10.2331/suisan.76.20