泌乳初期のタンパク質濃度の違いが生産性に及ぼす影響
乳牛の適正な飼料給与技術を確立するため、泌乳初期のタンパク質濃度の違いが生産性に及ぼす影響について調査を行った。1.試験区は大豆粕、ふすま、トウモロ圧ペン、大麦、脂肪酸カルシウムの給与割合で調製し、CP17%区、18%区、19%区の3区とした。2.泌乳初期のタンパク質濃度設定の違いによるCP17%、18%、19%区の乳成分等については区に差は認められなかったが、出納試験成績における体重当たり乳量はCP19%、18%、17%区の順で高くなる傾向にあった。3.タンパク質出納は、栄養充足が泌乳に追いつけない泌乳初期において充足されなかったもののタンパク質吸収量はCP19%、18%、17%区の順で高く...
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Veröffentlicht in: | 鹿児島県農業開発総合センター研究報告. 畜産部門 = Bulletin of the Kagoshima Prefectural Institute for Agricultural Development. Livestock industry 2010-03 (4), p.37-41 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 乳牛の適正な飼料給与技術を確立するため、泌乳初期のタンパク質濃度の違いが生産性に及ぼす影響について調査を行った。1.試験区は大豆粕、ふすま、トウモロ圧ペン、大麦、脂肪酸カルシウムの給与割合で調製し、CP17%区、18%区、19%区の3区とした。2.泌乳初期のタンパク質濃度設定の違いによるCP17%、18%、19%区の乳成分等については区に差は認められなかったが、出納試験成績における体重当たり乳量はCP19%、18%、17%区の順で高くなる傾向にあった。3.タンパク質出納は、栄養充足が泌乳に追いつけない泌乳初期において充足されなかったもののタンパク質吸収量はCP19%、18%、17%区の順で高くなる傾向にあった。4.筋体タンパクの動員を示す血中3メチルヒスチジン濃度は、分娩10日前から分娩後2日まで増加傾向にあり、乾物摂取量の増加とともに分娩後30日まで徐々に低下した。5.分娩前後の栄養管理改善として、給与飼料のタンパク質養分濃度割合を高めることによる有効性は示されたが、全ての区において泌乳初期3週間目までのタンパク質は充足しなかったため、分娩前後10日間は特にさらなる効率的なタンパク質充足の検討が必要である。 |
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ISSN: | 1881-8617 |