未利用半生うどん飼料の給与が肥育豚の発育と肉質に及ぼす影響(2)
県内うどん製造業者から排出された半生うどんを天日乾燥し、飼料原料として飼料製造会社で粗蛋白質(CP)12.5%、可消化養分総量(TDN)75%、リジン0.56%となるよう指定配合した。試験I区はとうもろこしと20%代替、試験II区は20%代替でリジンを0.46%に低減した飼料を肥育後期、体重約60kgから豚に給与した。発育における1日平均増体量は、全体的に0.6kg前後と低いものの有意な差は認められなかった。飼料要求率は、試験I区、II区がそれぞれ4.85、4.50と対照区の4.30に比べ、やや劣る傾向であった。と体成績では、試験II区の背指肪が2.6cmと厚い傾向で、脂肪平均は3.5cmと有...
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Veröffentlicht in: | 香川県畜産試験場研究報告 2009-12 (44), p.26-32 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 県内うどん製造業者から排出された半生うどんを天日乾燥し、飼料原料として飼料製造会社で粗蛋白質(CP)12.5%、可消化養分総量(TDN)75%、リジン0.56%となるよう指定配合した。試験I区はとうもろこしと20%代替、試験II区は20%代替でリジンを0.46%に低減した飼料を肥育後期、体重約60kgから豚に給与した。発育における1日平均増体量は、全体的に0.6kg前後と低いものの有意な差は認められなかった。飼料要求率は、試験I区、II区がそれぞれ4.85、4.50と対照区の4.30に比べ、やや劣る傾向であった。と体成績では、試験II区の背指肪が2.6cmと厚い傾向で、脂肪平均は3.5cmと有意に厚かった。臨床症状には特に問題は認められなかった。理化学的肉質検査では、脂肪融点が試験II区38.5℃、対照区36.6℃と有意に高くなった以外、各項目に差は認められなかった。背内層脂肪の脂肪酸組成では、試験II区のリノール酸とリノレン酸の割合が有意に低かった。官能検査では、試験I区の「香り」「味」については他の区と同様であったが、「軟らかさ」が他の区と比べ14.3%と低く、総合評価も一番低かった。試験II区の「香り」「味」「軟らかさ」について、対照区と同様であったが、総合評価でやや低かった。このことから、塩分濃度が高い半生うどんを飼料の原料として20%給与しても肥育豚の発育や健康状態に影響が無く、肉質も市販配合飼料と遜色のないことが確認された。 |
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ISSN: | 0389-3553 |