農業農村工学における景観の保全・形成に関する諸課題

農林水産省が策定した「水とみどりの『美の里』プラン21」をうけ,農業農村工学会は,平成15~18年度に「水とみどりの『美の里』づくりへの対応準備会」を,続く平成19~20年度に農村景観研究小委員会を設置し,農村景観の保全・形成に関する研究に取り組んできた。本報は,農村景観の捉え方について,小委員会で交わされた議論の内容を報告するものである。まず,既往のさまざまな景観研究はどのような体系を形作っているのか,そして「良い農村景観」の概念にはどういった要因が関係しているかについて見解をまとめ,農村の循環の全過程の視覚的な表れとして農村景観を捉える考え方を提示した。次に,これらを踏まえ,平成20年度の...

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Veröffentlicht in:Suido no chi 2010, Vol.78(2), pp.149-153,a2
1. Verfasser: 工藤, 庸介
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:農林水産省が策定した「水とみどりの『美の里』プラン21」をうけ,農業農村工学会は,平成15~18年度に「水とみどりの『美の里』づくりへの対応準備会」を,続く平成19~20年度に農村景観研究小委員会を設置し,農村景観の保全・形成に関する研究に取り組んできた。本報は,農村景観の捉え方について,小委員会で交わされた議論の内容を報告するものである。まず,既往のさまざまな景観研究はどのような体系を形作っているのか,そして「良い農村景観」の概念にはどういった要因が関係しているかについて見解をまとめ,農村の循環の全過程の視覚的な表れとして農村景観を捉える考え方を提示した。次に,これらを踏まえ,平成20年度の大会講演会にて開催した企画セッションでの議論を総括し,農村景観の保全・形成に当たって農業農村工学がなすべき課題について考察した。
ISSN:1882-2770
1884-7196
DOI:10.11408/jjsidre.78.2_149