低温遭遇期間と時期がトルコギキョウの覆輪発現に及ぼす影響
トルコギキョウ覆輪品種の花弁の着色割合に及ぼす20/15℃(昼/夜温)の遭遇期間と時期の影響について検討した.温度処理は第1花の雌ずい形成期から開始した.その結果以下のことを見いだした.20/15℃の遭遇期間の影響についてみると,20/15℃の遭遇期間が6週までは,遭遇期間が長いほど花弁の着色割合は有意に高くなった.20/15℃の遭遇時期の影響についてみると,20/15℃に同じ期間遭遇しても,第1花の雌ずい形成期から遭遇した方が,第1花の雌ずい形成期の2週もしくは4週後から遭遇した場合と比べて花弁の着色割合が有意に高くなった.また,第1花の雌ずい形成期から4週間を30/15℃で経過すると,以後...
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Veröffentlicht in: | Engeigaku kenkyuu 2010, Vol.9(1), pp.59-65 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | トルコギキョウ覆輪品種の花弁の着色割合に及ぼす20/15℃(昼/夜温)の遭遇期間と時期の影響について検討した.温度処理は第1花の雌ずい形成期から開始した.その結果以下のことを見いだした.20/15℃の遭遇期間の影響についてみると,20/15℃の遭遇期間が6週までは,遭遇期間が長いほど花弁の着色割合は有意に高くなった.20/15℃の遭遇時期の影響についてみると,20/15℃に同じ期間遭遇しても,第1花の雌ずい形成期から遭遇した方が,第1花の雌ずい形成期の2週もしくは4週後から遭遇した場合と比べて花弁の着色割合が有意に高くなった.また,第1花の雌ずい形成期から4週間を30/15℃で経過すると,以後20/15℃に遭遇しても,40%以上着色した花弁は少なく,覆輪の発現は安定していた.また,この場合,すべての期間を30/15℃で経過した時と比べて,花弁が大きくなるとともに,切り花長と切り花重も大きくなり切り花品質も優れた.従って,第1花の雌ずい形成期まで,30/15℃程度で管理した場合,覆輪発現が乱れないようにするには,そのまま4週間程度30/15℃で継続して管理すれば,以後は低温で管理しても覆輪の発現は乱れず,良品生産に役立つと考えられた. |
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ISSN: | 1347-2658 1880-3571 |
DOI: | 10.2503/hrj.9.59 |