給水制限と関連したブロイラー鶏の内臓痛風

18から23日齢時まで給水が著しく制限された1鶏群の7,100羽中1,481羽(21%)が,21から26日齢時までに食欲不振および沈鬱を示して死亡した.死亡率は給水制限後5および6日目に最も増加し,制限解除後に急速に減少した.計29羽の23日齢の病鶏を検索した.検索した21羽の血清尿酸濃度は11~500mg/dl の範囲で上昇し,検索した14羽のすべての腎臓に尿酸塩が沈着していた.後者の14羽から赤血球凝集ウイルスは分離されず,伝染性気管支炎ウイルス遺伝子も検出されなかった.給水制限解除後4日目の鶏11羽の血清尿酸濃度は3.2~12.5mg/dl の範囲まで低下し,同6羽の諸組織に尿酸塩は沈着...

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2009/12/20, Vol.62(12), pp.941-945
Hauptverfasser: 高橋, 真紀, 清宮, 幸男, 佐藤, 千尋, 佐々木, 家治, 熊谷, 芳浩, 井戸, 徳子, 小根口, 徹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:18から23日齢時まで給水が著しく制限された1鶏群の7,100羽中1,481羽(21%)が,21から26日齢時までに食欲不振および沈鬱を示して死亡した.死亡率は給水制限後5および6日目に最も増加し,制限解除後に急速に減少した.計29羽の23日齢の病鶏を検索した.検索した21羽の血清尿酸濃度は11~500mg/dl の範囲で上昇し,検索した14羽のすべての腎臓に尿酸塩が沈着していた.後者の14羽から赤血球凝集ウイルスは分離されず,伝染性気管支炎ウイルス遺伝子も検出されなかった.給水制限解除後4日目の鶏11羽の血清尿酸濃度は3.2~12.5mg/dl の範囲まで低下し,同6羽の諸組織に尿酸塩は沈着していなかった.以上の結果から,検索した23日齢の鶏29羽はすべて内臓痛風と診断された.この鶏群では,給水制限に起因する脱水およびこれに続発した内臓痛風により死亡鶏が多発したと推察された.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.62.941