福岡県筑前海産褐藻アカモクSargassum horneriの栄養成分の季節変動
海藻アカモクを食用として普及させるには、その生長・成熟と栄養成分の季節変動とそれらの関係の知見を得て、適切な採取時期や方法を知ることが必要である。そこで、本研究ではアカモク原藻の未成熟株・雄株・雌株について月ごとの水分、タンパク質、脂質、灰分、炭水化物および総食物繊維の含有量を測定した。水分量は12月から6月まで約90%であった。全期間の平均値は、タンパク質量は1.1%、脂質量は0.05%、灰分量は3.1%、炭水化物量は7.8%、総食物繊維量は5.7%であった。これらの結果より、アカモクは他の食用海藻と同様またはそれ以上に食物繊維およびミネラルの供給源として期待できる。また、生殖器床の形成以降...
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Veröffentlicht in: | Suisan Zoshoku 2009-12, Vol.57 (4), p.549-556 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 海藻アカモクを食用として普及させるには、その生長・成熟と栄養成分の季節変動とそれらの関係の知見を得て、適切な採取時期や方法を知ることが必要である。そこで、本研究ではアカモク原藻の未成熟株・雄株・雌株について月ごとの水分、タンパク質、脂質、灰分、炭水化物および総食物繊維の含有量を測定した。水分量は12月から6月まで約90%であった。全期間の平均値は、タンパク質量は1.1%、脂質量は0.05%、灰分量は3.1%、炭水化物量は7.8%、総食物繊維量は5.7%であった。これらの結果より、アカモクは他の食用海藻と同様またはそれ以上に食物繊維およびミネラルの供給源として期待できる。また、生殖器床の形成以降流出までは、総食物繊維とミネラルの含有量が多く、この時期は藻体も大きく重量もあるため食用資源として活用に適していることがわかった。 |
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ISSN: | 0371-4217 |