口蓋欠損部位を義歯床用軟質裏装材で補填した 悪性黒色腫の犬の2例

ヒトの歯科において義歯装着の疼痛緩和に用いられる義歯床用軟質裏装材を、悪性黒色腫の放射線治療で口蓋が欠損し、口腔と鼻腔が開通した犬2例に適用した。本裏装剤による補填によって、適用前に認められた飲食に伴うくしゃみなどの鼻炎症状は消失し、また装着による違和感も認められなかった。定期的な清掃あるいは欠損部の拡大に伴う追加補填によって、両症例ともに悪性黒色腫の肺転移で死亡するまでの数ヶ月間、良好なQOLが維持された。...

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Veröffentlicht in:Jūi masui gekagaku zasshi 2009, Vol.40(2), pp.27-30
Hauptverfasser: 小松, 嵩弘, 檜森, 絵美子, 鳥越, 歳生, 渡部, あい, 福井, 翔, 田村, 純, 廉澤, 剛
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ヒトの歯科において義歯装着の疼痛緩和に用いられる義歯床用軟質裏装材を、悪性黒色腫の放射線治療で口蓋が欠損し、口腔と鼻腔が開通した犬2例に適用した。本裏装剤による補填によって、適用前に認められた飲食に伴うくしゃみなどの鼻炎症状は消失し、また装着による違和感も認められなかった。定期的な清掃あるいは欠損部の拡大に伴う追加補填によって、両症例ともに悪性黒色腫の肺転移で死亡するまでの数ヶ月間、良好なQOLが維持された。
ISSN:0916-5908
1349-7669
DOI:10.2327/jvas.40.27