エピジェネティックなヒト着床不全への新規治療戦略

体外受精による妊娠率向上は着床不全に妨げられている。卵と内膜の対峙、接着、貫通、浸潤の複合的機序で構成されるヒト着床には、分化・接着・増殖・運動の細胞機能の協調が重要である。遺伝子転写はヒストンのアセチル化によって制御され、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(HDACI)は遺伝子転写に影響する。本レビューでは、HDACIの子宮内膜機能変化を通じた、黄体機能不全治療薬としての可能性につき我々の得た知見を中心に考察する。...

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Veröffentlicht in:Journal of mammalian ova research 2009-10, Vol.26 (3), p.116-121
Hauptverfasser: 内田, 浩, 丸山, 哲夫, 各務, 真紀, 小田, 英之, 西川, 明花, 梶谷, 宇, 浅田, 弘法, 吉村, 泰典
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:体外受精による妊娠率向上は着床不全に妨げられている。卵と内膜の対峙、接着、貫通、浸潤の複合的機序で構成されるヒト着床には、分化・接着・増殖・運動の細胞機能の協調が重要である。遺伝子転写はヒストンのアセチル化によって制御され、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(HDACI)は遺伝子転写に影響する。本レビューでは、HDACIの子宮内膜機能変化を通じた、黄体機能不全治療薬としての可能性につき我々の得た知見を中心に考察する。
ISSN:1341-7738