シミュレーションによる風食防止のための最適な灌漑手法の検討

風食を防止するには灌水によって表層の土壌水分を保つ方法がある.しかし具体的な方法は計画基準などでも明確にされていない.このため気象条件や灌水にともなう土壌表面の水分変動を予測できるモデルを用い,岩手県奥中山高原を事例として,いくつかの灌水方法についてシミュレーションを行った.その結果,間断灌漑では短い間断日数になるため灌水回数が著しく多くなり必要水量も増え現実的ではないことが分かった.これに対し乾燥が進んだときだけ十分な灌水を行う方が灌水労力の効率性などから有利であることが分かった.この方法については,灌漑施設容量が確保できれば,散水が強風の影響を受けることを考慮した場合でも実用可能であること...

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Veröffentlicht in:Nōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū 2009/10/25, Vol.77(5), pp.475-481
Hauptverfasser: 有森, 正浩, 遠藤, 泰, 小林, 孝至
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:風食を防止するには灌水によって表層の土壌水分を保つ方法がある.しかし具体的な方法は計画基準などでも明確にされていない.このため気象条件や灌水にともなう土壌表面の水分変動を予測できるモデルを用い,岩手県奥中山高原を事例として,いくつかの灌水方法についてシミュレーションを行った.その結果,間断灌漑では短い間断日数になるため灌水回数が著しく多くなり必要水量も増え現実的ではないことが分かった.これに対し乾燥が進んだときだけ十分な灌水を行う方が灌水労力の効率性などから有利であることが分かった.この方法については,灌漑施設容量が確保できれば,散水が強風の影響を受けることを考慮した場合でも実用可能であることが示された.また風食防止を計画に加えると,水源量よりもファームポンド及び送配水系の施設容量の増加率が大きくなることが分かった.
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.77.475