堆肥化過程を異にする家畜排せつ物堆肥の飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)に対する窒素肥料効果の差異
堆肥化過程の異なる2種類の家畜排せつ物堆肥で、飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)への窒素肥効を比較した。1つは家畜排せつ物を約1ヶ月間堆肥舎に堆積した未熟堆肥、1つは同素材にオガクズを混合し施設で12日間の攪拌・通気後に約3ヶ月堆積した促成堆肥である。未熟堆肥は10t、30t、50t/haの増施で乾物収量、CP含有率、窒素吸収量は上昇した。窒素利用率は平均33.4%で、増施で低下した。促成堆肥は増施でも乾物収量、窒素吸収量は増加せず、値は化学肥料の窒素無施用区と類似した。窒素利用率は負となり、堆肥化過程でアンモニア態窒素と易分解の有機態窒素がアンモニアとして失われたためと考えられた。...
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Veröffentlicht in: | Nippon Sōchi Gakkaishi 2009-07, Vol.55 (2), p.117-124 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 堆肥化過程の異なる2種類の家畜排せつ物堆肥で、飼料用トウモロコシ(Zea mays L.)への窒素肥効を比較した。1つは家畜排せつ物を約1ヶ月間堆肥舎に堆積した未熟堆肥、1つは同素材にオガクズを混合し施設で12日間の攪拌・通気後に約3ヶ月堆積した促成堆肥である。未熟堆肥は10t、30t、50t/haの増施で乾物収量、CP含有率、窒素吸収量は上昇した。窒素利用率は平均33.4%で、増施で低下した。促成堆肥は増施でも乾物収量、窒素吸収量は増加せず、値は化学肥料の窒素無施用区と類似した。窒素利用率は負となり、堆肥化過程でアンモニア態窒素と易分解の有機態窒素がアンモニアとして失われたためと考えられた。雑草種子や悪臭などの問題はあるが、施用条件が整えば窒素肥効の点からは未熟堆肥の施用が有効と考えられる。 |
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ISSN: | 0447-5933 |