長崎県平戸島におけるアカウニの生殖周期と初成熟

アカウニPseudocentrotus depressusの生殖周期を明らかにするため、2002年5月〜2005年3月にかけて、長崎県平戸市中野地先でアカウニ1,438個体を採集し、生殖巣指数(GI)と生殖巣の各発達段階の経月変化を調査した。GIは、3月から増加し、5〜10月に高い値を示した後、11〜1月にかけ減少した。生殖巣の組織学的観察では、9月以降成熟が進行し、11〜1月の間は成熟卵と精子で満たされていたが、11〜3月にかけては産卵放精後の個体が観察された。したがって、本海域における産卵期は11〜1月と考えられた。本研究におけるアカウニの生物学的最小形は殻径24mm、性成熟年齢は、天然群...

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Veröffentlicht in:Suisan Zoshoku 2009-06, Vol.57 (2), p.307-313
Hauptverfasser: 渡邉, 庄一, 夏苅, 豊
Format: Artikel
Sprache:eng
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:アカウニPseudocentrotus depressusの生殖周期を明らかにするため、2002年5月〜2005年3月にかけて、長崎県平戸市中野地先でアカウニ1,438個体を採集し、生殖巣指数(GI)と生殖巣の各発達段階の経月変化を調査した。GIは、3月から増加し、5〜10月に高い値を示した後、11〜1月にかけ減少した。生殖巣の組織学的観察では、9月以降成熟が進行し、11〜1月の間は成熟卵と精子で満たされていたが、11〜3月にかけては産卵放精後の個体が観察された。したがって、本海域における産卵期は11〜1月と考えられた。本研究におけるアカウニの生物学的最小形は殻径24mm、性成熟年齢は、天然群2歳、放流群1歳であると推定された。
ISSN:0371-4217
DOI:10.11233/aquaculturesci.57.307