輸入野菜加工品中の残留農薬実態(1992年4月-2006年3月)

1992年4月から2006年3月にかけて東京都内で市販されていた輸入野菜加工品165検体について農薬の残留調査を行った結果、16検体から7種類の農薬が痕跡(0.01ppm未満)〜1.0ppm検出された。ギリシャ産ぶどうの葉塩漬けから検出されたクロルピリホスおよびキナルホスはポジティブリスト制度施行後の残留基準値を超える可能性があったが、それ以外に検出された農薬では基準値を超えたものはなかった。漬物や乾燥品からは農薬の検出率が高かったが、水煮やピューレ等の水や熱を加えた加工品からは検出されなかった。検出事例はアジアおよび北米地域産が多かった。農薬を検出した野菜加工品について、各農薬の推定摂取量を...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Shokuhin eiseigaku zasshi 2009-06, Vol.50 (3), p.146-152
Hauptverfasser: 上條, 恭子, 小林, 麻紀, 大塚, 健治, 田村, 康宏, 富澤, 早苗, 酒井, 奈穂子, 影山, 百合子, 高野, 伊知郎, 永山, 敏廣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1992年4月から2006年3月にかけて東京都内で市販されていた輸入野菜加工品165検体について農薬の残留調査を行った結果、16検体から7種類の農薬が痕跡(0.01ppm未満)〜1.0ppm検出された。ギリシャ産ぶどうの葉塩漬けから検出されたクロルピリホスおよびキナルホスはポジティブリスト制度施行後の残留基準値を超える可能性があったが、それ以外に検出された農薬では基準値を超えたものはなかった。漬物や乾燥品からは農薬の検出率が高かったが、水煮やピューレ等の水や熱を加えた加工品からは検出されなかった。検出事例はアジアおよび北米地域産が多かった。農薬を検出した野菜加工品について、各農薬の推定摂取量を算出したところ、各ADI値の0.006〜20.3%であった。このことから通常の喫食状況で特に問題はないと考えられた。
ISSN:0015-6426