イムノアフィニティー担体を用いたハチミツ中の残留キノロン剤前処理法
ハチミツに残留するキノロン剤の分析を目的としたイムノアフィニティー法による試料調製法を検討した.まず,抗キノロン抗体をアガロース系担体に固定化したイムノアフィニティー担体を作製した.ハチミツは,リン酸緩衝液で均一化し,イムノアフィニティー担体と反応させ,上清除去,担体洗浄後,グリシン塩酸塩で溶出して試験溶液を調製した.本法により調製した試験溶液は,蛍光検出器付き高速液体クロマトグラフィーによる測定において,測定妨害物質がほとんど認められず,4種類のキノロン剤(ノルフロキサシン,シプロフロキサシン,エンロフロキサシン各20 ng/g,ダノフロキサシン10 ng/g)の添加回収率は70%以上であっ...
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Veröffentlicht in: | Shokuhin eiseigaku zasshi 2009/06/25, Vol.50(3), pp.135-139 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | ハチミツに残留するキノロン剤の分析を目的としたイムノアフィニティー法による試料調製法を検討した.まず,抗キノロン抗体をアガロース系担体に固定化したイムノアフィニティー担体を作製した.ハチミツは,リン酸緩衝液で均一化し,イムノアフィニティー担体と反応させ,上清除去,担体洗浄後,グリシン塩酸塩で溶出して試験溶液を調製した.本法により調製した試験溶液は,蛍光検出器付き高速液体クロマトグラフィーによる測定において,測定妨害物質がほとんど認められず,4種類のキノロン剤(ノルフロキサシン,シプロフロキサシン,エンロフロキサシン各20 ng/g,ダノフロキサシン10 ng/g)の添加回収率は70%以上であった.また,定量下限は2 ng/gであった.本法はハチミツ中の残留キノロン剤分析における試料調製法として有用であると考えられる. |
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ISSN: | 0015-6426 1882-1006 |
DOI: | 10.3358/shokueishi.50.135 |