水稲新品種「まなむすめ」について
水稲のチヨニシキと東北143号(後のひとめぼれ)の交配組合せから、耐冷性強・いもち病抵抗性強・食味極良新品種「まなむすめ」を育成した。本品種は育種期間の短縮を目指して葯培養を利用して育成したもので、東北地方では水稲の葯培養により育成品種としては当場育成の「こころまち」に続き第二番目の品種である。本品種は東北中南部では中生の晩で、草型は中間型の粳種である。耐倒伏性はやや強、いもち病真性抵抗性推定遺伝子型はPii型で、圃場抵抗性は葉いもちにはやや強、穂いもちには強、障害型耐冷性は強である。玄米品質、食味は極めて良好でササニシキに優り、ひとめぼれに近い。栽培適地は東北地方中南部の平坦部、関東以西の早...
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Veröffentlicht in: | 宮城県古川農業試験場研究報告 2002-03 (3), p.53-68 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 水稲のチヨニシキと東北143号(後のひとめぼれ)の交配組合せから、耐冷性強・いもち病抵抗性強・食味極良新品種「まなむすめ」を育成した。本品種は育種期間の短縮を目指して葯培養を利用して育成したもので、東北地方では水稲の葯培養により育成品種としては当場育成の「こころまち」に続き第二番目の品種である。本品種は東北中南部では中生の晩で、草型は中間型の粳種である。耐倒伏性はやや強、いもち病真性抵抗性推定遺伝子型はPii型で、圃場抵抗性は葉いもちにはやや強、穂いもちには強、障害型耐冷性は強である。玄米品質、食味は極めて良好でササニシキに優り、ひとめぼれに近い。栽培適地は東北地方中南部の平坦部、関東以西の早期栽培地帯及び温暖地、暖地の高冷地である。1997年に宮城、福島の両県で奨励品種に採用された。. |
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ISSN: | 0917-2904 |