水稲新品種「こころまち」について
宮城県古川農業試験場において、東北131号(後のハヤユタカ)と中部44号の交配組合せから、耐冷性強・いもち病抵抗性強・良質・良食味の水稲新品種「こころまち」を育成した。本品種は育種期間の短縮を目指し、葯培養を利用して育成したもので、東北地方では水稲の葯培養により最初の育成品種である。本品種の特性は、東北中南部では早生の晩で、草型は偏穂数型の粳種である。耐倒伏性はやや強、いもち病真性抵抗性推定遺伝子型は+型で、圃場抵抗性は葉いもち、穂いもちともに強、障害型耐冷性は強である。玄米品質は対象品種ササミノリより良好で、食味も良好でササニシキに近い。栽培適地は東北地方中南部の山間部及び三陸沿岸地帯であり...
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Veröffentlicht in: | 宮城県古川農業試験場研究報告 1994-03 (2), p.31-46 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 宮城県古川農業試験場において、東北131号(後のハヤユタカ)と中部44号の交配組合せから、耐冷性強・いもち病抵抗性強・良質・良食味の水稲新品種「こころまち」を育成した。本品種は育種期間の短縮を目指し、葯培養を利用して育成したもので、東北地方では水稲の葯培養により最初の育成品種である。本品種の特性は、東北中南部では早生の晩で、草型は偏穂数型の粳種である。耐倒伏性はやや強、いもち病真性抵抗性推定遺伝子型は+型で、圃場抵抗性は葉いもち、穂いもちともに強、障害型耐冷性は強である。玄米品質は対象品種ササミノリより良好で、食味も良好でササニシキに近い。栽培適地は東北地方中南部の山間部及び三陸沿岸地帯であり、1993年に宮城県で奨励品種に採用された。 |
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ISSN: | 0917-2904 |