右心房内に血栓を認めた後大静脈血栓症の育成牛の1例

1歳10カ月のホルスタイン種育成雌牛が,初診時食欲不振,削痩,チアノーゼ,肺音粗励,発咳等の症状を呈した.さらに第14病日には頻脈,頸静脈拍動等の循環器症状が認められた.血液および血液生化学検査により慢性炎症像が,また心エコー検査により右心房内に三尖弁と付着しない高エコー占拠性病変が観察された.本症例は病理解剖により後大静脈血栓症と診断されたが,血栓が心臓内において描出されたまれな症例と思われた....

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Veröffentlicht in:Nippon Juishikai zasshi 2009/05/20, Vol.62(5), pp.376-378
Hauptverfasser: 猪熊, 壽, 吉, 林台, 下田, 崇, 富樫, 義彦, 古林, 与志安, 古岡, 秀文, 佐藤, 基佳, 石井, 三都夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:1歳10カ月のホルスタイン種育成雌牛が,初診時食欲不振,削痩,チアノーゼ,肺音粗励,発咳等の症状を呈した.さらに第14病日には頻脈,頸静脈拍動等の循環器症状が認められた.血液および血液生化学検査により慢性炎症像が,また心エコー検査により右心房内に三尖弁と付着しない高エコー占拠性病変が観察された.本症例は病理解剖により後大静脈血栓症と診断されたが,血栓が心臓内において描出されたまれな症例と思われた.
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.62.376