さとうきび秋収穫導入のための地域支援体制
種子島におけるさとうきび農家は,1ha未満の零細な農家が多い。また主要な担い手として期待されるハーベスタ組合員農家であっても,その経営形態は複合経営である。近年,ハーベスタ収穫率は変化していないが,ハーベスタ組合員農家を中心とした収穫の受託が進んでおり,担い手中心の生産体制に進みつつある。また作業委託に関しては,零細なさとうきび経営からの作業委託の増加と,作業委託農家がより一層委託を増やす傾向がある。しかし一方で,手刈農家は,現状維持的な傾向があり,作業委託に積極的ではない。ハーベスタ組合員農家における秋収穫では,甘しょ収穫作業との競合が発生する。しかし甘しょ収穫では,掘り取り後の手作業による...
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Veröffentlicht in: | 九州沖縄農業研究センター研究資料 = Memoirs of the National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region 2009-03 (93), p.105-113 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 種子島におけるさとうきび農家は,1ha未満の零細な農家が多い。また主要な担い手として期待されるハーベスタ組合員農家であっても,その経営形態は複合経営である。近年,ハーベスタ収穫率は変化していないが,ハーベスタ組合員農家を中心とした収穫の受託が進んでおり,担い手中心の生産体制に進みつつある。また作業委託に関しては,零細なさとうきび経営からの作業委託の増加と,作業委託農家がより一層委託を増やす傾向がある。しかし一方で,手刈農家は,現状維持的な傾向があり,作業委託に積極的ではない。ハーベスタ組合員農家における秋収穫では,甘しょ収穫作業との競合が発生する。しかし甘しょ収穫では,掘り取り後の手作業による出荷調整に時間を要しており,こうした作業を高齢や兼業農家と分担するといった地域的な対応によって克服することができる。また,秋収穫を実現させるには,秋収穫導入効果が異なる担い手間の収益性格差を補填する必要があり,秋収穫が軌道に乗るまでの財源が不可欠である。 |
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ISSN: | 1346-9185 |