長崎県型イチゴ高設栽培システムの開発と栽培技術の確立

1)新たに開発した長崎県型イチゴ高設栽培システムでは、従来の地床栽培と比べ果実の成分に差はなく、硬度が高く収量も多い。2)培養土は、収量性や化学性の面から10年程度は連用可能である。3)セルトレイ苗を用いた未分化苗利用技術は、出蕾時期や収量性において分化苗利用と遜色ない。また、育苗期間が短く、苗の持ち運びなどで軽作業化ができる。4)長崎県型イチゴ高設栽培システムで、新品種「さちのか」を栽培する時には、株間は18cmまでとし、基肥は「とよのか」の75%相当を施肥することで、頂果房および腋果房の安定した生育・収量が得られる。5)長崎II型イチゴ高設栽培システムは、長崎県型の6割程度のコストで導入で...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:長崎県総合農林試験場研究報告. 農業部門 2009-03 (35), p.19-45
Hauptverfasser: 藤田, 晃久, 木山, 浩二, 重松, 武, 野口, 浩隆, 大井, 義弘, 居村, 正博, 岡野, 剛健, 梁瀬, 十三夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:1)新たに開発した長崎県型イチゴ高設栽培システムでは、従来の地床栽培と比べ果実の成分に差はなく、硬度が高く収量も多い。2)培養土は、収量性や化学性の面から10年程度は連用可能である。3)セルトレイ苗を用いた未分化苗利用技術は、出蕾時期や収量性において分化苗利用と遜色ない。また、育苗期間が短く、苗の持ち運びなどで軽作業化ができる。4)長崎県型イチゴ高設栽培システムで、新品種「さちのか」を栽培する時には、株間は18cmまでとし、基肥は「とよのか」の75%相当を施肥することで、頂果房および腋果房の安定した生育・収量が得られる。5)長崎II型イチゴ高設栽培システムは、長崎県型の6割程度のコストで導入でき、平均果重・果実品質は同等のものが得られ、8割程度の収量が確保できる。
ISSN:0388-8398