クロマグロー本釣漁業の操業実態と漁獲物の性状

一本釣り釣獲調査協力船10隻により、延べ297尾のマグロについて漁獲状況に関する調査を行った結果。・マグロが針にかかってから舷側まで引き寄せるのに平均で35分間程度を要し、その後ほぼ全てのマグロが30分以内に血抜き、内臓除去、尻尾除去、冷却などの処理を受けていた。・ほぼ全ての漁業者がマグロを舷側に引き寄せるため、電気ショック装置を使用していた。・マグロを収容後、帰港までに要する時間は、漁場の位置により差が生じ、短いもので30分以内、長いもので10時間以上、平均3時間弱程度であった。・水揚げ時に、延べ1036尾のマグロについて、赤外線放射温度計を用いて胸鰭付け根部分の魚体表面温度及び腹腔内表面部...

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Veröffentlicht in:青森県ふるさと食品研究センター研究報告 = Report of Aomori Prefectural Local Food Research Center 2009-01 (6), p.28-32
Hauptverfasser: 石川, 哲, 伊藤, 秀明, 白板, 孝朗, 前田, 穣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:一本釣り釣獲調査協力船10隻により、延べ297尾のマグロについて漁獲状況に関する調査を行った結果。・マグロが針にかかってから舷側まで引き寄せるのに平均で35分間程度を要し、その後ほぼ全てのマグロが30分以内に血抜き、内臓除去、尻尾除去、冷却などの処理を受けていた。・ほぼ全ての漁業者がマグロを舷側に引き寄せるため、電気ショック装置を使用していた。・マグロを収容後、帰港までに要する時間は、漁場の位置により差が生じ、短いもので30分以内、長いもので10時間以上、平均3時間弱程度であった。・水揚げ時に、延べ1036尾のマグロについて、赤外線放射温度計を用いて胸鰭付け根部分の魚体表面温度及び腹腔内表面部の温度と、尻尾切断面のpHを差し込み型ガラス電極式測定器で調査を行った結果。・腹腔内表面温度が魚体表面温度より平均で2℃から4℃程度高く推移していた。・冷却が不十分なマグロは海水温度と近い値を示し、冷却されたマグロと比較して最大で20℃近い差が生じていた。・漁獲マグロのpHは平均で6.1、最低で5.6、最高で6.9で、8月から11月まではほぼ同様の値で推移していたが、11月以後に値が低くなっていた。
ISSN:1349-0400