と畜場搬入豚のActinobacillus pleuropneumoniae2型による多発性肉芽腫肝炎

66,894頭のと畜場搬入豚を調べたところ、A. pleuropneumoniae 2型に起因した肝臓の多発性肉芽腫が3農場から搬入された11頭に検出された。肝臓の病変は、中央部にグラム陰性細菌塊を有するアステロイド小体とその周囲の類上皮細胞、多核巨細胞からなっていた。リンパ節と脾臓にも、同様の病変がみられた。また、肺にも同様の病変あるいは化膿性病変をみとめ、その一部にA. pleuropneumoniae 2型が検出された。これらの結果より、これらの多発性肉芽腫性肝炎は、先在する肺のA. pleuropneumoniae 2型感染病変から、播種して発生したことが示唆された。...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本豚病研究会報 2009-02 (54), p.2-7
Hauptverfasser: 大場, 剛実, 芝原, 友幸, 小林, 秀樹, 高島, 阿里子, 名越, 雅高, 長内, 利佳, 久保, 正法
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:66,894頭のと畜場搬入豚を調べたところ、A. pleuropneumoniae 2型に起因した肝臓の多発性肉芽腫が3農場から搬入された11頭に検出された。肝臓の病変は、中央部にグラム陰性細菌塊を有するアステロイド小体とその周囲の類上皮細胞、多核巨細胞からなっていた。リンパ節と脾臓にも、同様の病変がみられた。また、肺にも同様の病変あるいは化膿性病変をみとめ、その一部にA. pleuropneumoniae 2型が検出された。これらの結果より、これらの多発性肉芽腫性肝炎は、先在する肺のA. pleuropneumoniae 2型感染病変から、播種して発生したことが示唆された。
ISSN:0914-3017