牛胚移植における回収正常胚数及び発育段階の受胎率への影響
採卵毎の回収正常胚数及び発育段階と受胎率の関係について、ホルスタイン種未経産牛961頭に実施した黒毛和種体内受精凍結胚移植成績をとりまとめ、同時期に行った新鮮胚移植と比較検討した。得られた結果は以下のとおりである。1.採卵毎の回収正常胚数を、1〜6個、7〜12個、13〜18個および19個以上区の4区に分類し、それぞれの区の受胎率を比較した。凍結胚移植では回収正常胚数の増加に伴い受胎率が低下する傾向が見られ、7〜12個区と19個以上区で有意な差が認められた。これは、採卵毎の正常胚数の多少がその後の処理時間の長短となり、受胎率へ影響したものと推察された。2.胚の発育段階を後期桑実胚・初期胚盤胞・胚...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 千葉県畜産総合研究センター研究報告 2008-11 (8), p.9-10 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 採卵毎の回収正常胚数及び発育段階と受胎率の関係について、ホルスタイン種未経産牛961頭に実施した黒毛和種体内受精凍結胚移植成績をとりまとめ、同時期に行った新鮮胚移植と比較検討した。得られた結果は以下のとおりである。1.採卵毎の回収正常胚数を、1〜6個、7〜12個、13〜18個および19個以上区の4区に分類し、それぞれの区の受胎率を比較した。凍結胚移植では回収正常胚数の増加に伴い受胎率が低下する傾向が見られ、7〜12個区と19個以上区で有意な差が認められた。これは、採卵毎の正常胚数の多少がその後の処理時間の長短となり、受胎率へ影響したものと推察された。2.胚の発育段階を後期桑実胚・初期胚盤胞・胚盤胞及び拡張胚盤胞の4区に分類しそれぞれの受胎率を比較した。凍結胚移植では発育段階が進むほど受胎率が低下し、後期桑実胚区・初期胚盤胞区と胚盤胞区に有意な差が見られたが、新鮮胚移植では区間に差は見られなかった。これは凍結胚移植において、耐凍剤をエチレングリコール単独で使用した場合、後期桑実胚、初期胚盤胞が胚盤胞、拡張胚盤胞に比べて受胎率が高いという報告と同様であった。 |
---|---|
ISSN: | 1346-9746 |