病変ノリ糸状体から分離した Pseudomonas 様細菌
ホタテ貝殻を用いて培養していたノリ糸状体に,赤褐色の小斑点を初期症状とする疾病が発生した。罹病部分からフリー糸状体のみならず葉状体に対しても強い病原性を示す細菌を得た。同菌は,グラム陰性の偏性好気性桿菌(約 0.4×2 μm)で,単極鞭毛を有し,活発に運動した。12~37℃ の温度範囲,NaCl 2~8% の範囲で増殖した。海水存在下で特に良好に増殖し,ゼラチン,デンプンを分解したが,グルコースなどの糖から酸を産生しなかった。これらの結果から,同菌は Pseudomonas 属もしくはその近縁種で今回の病変の原因菌と判断された。...
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Veröffentlicht in: | Nippon Suisan Gakkaishi 2008, Vol.74(6), pp.1024-1029 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | ホタテ貝殻を用いて培養していたノリ糸状体に,赤褐色の小斑点を初期症状とする疾病が発生した。罹病部分からフリー糸状体のみならず葉状体に対しても強い病原性を示す細菌を得た。同菌は,グラム陰性の偏性好気性桿菌(約 0.4×2 μm)で,単極鞭毛を有し,活発に運動した。12~37℃ の温度範囲,NaCl 2~8% の範囲で増殖した。海水存在下で特に良好に増殖し,ゼラチン,デンプンを分解したが,グルコースなどの糖から酸を産生しなかった。これらの結果から,同菌は Pseudomonas 属もしくはその近縁種で今回の病変の原因菌と判断された。 |
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ISSN: | 0021-5392 1349-998X |
DOI: | 10.2331/suisan.74.1024 |