落花生新品種「おおまさり」の育成経過とその特性

落花生新品種として「おおまさり」を育成し、2007年7月に種苗法による品種登録を申請した。本品種は、中晩生の極大粒、多収、良食味品種の育成を目標とし、中生で大粒、多収、良食味の「ナカテユタカ」を母本、晩生で大莢の「Jenkins Jumbo」を父本として人工交配を行い、その雑種後代から選抜、固定化を図ってきたものである。「おおまさり」の開花期は、「ナカテユタカ」、「千葉半立」と同じで「郷の香」より遅い。成熟期は「ナカテユタカ」より遅く「千葉半立」よりやや早い晩生品種である。草型は中間型で分枝は横に広がり、分枝長は長く、分枝数が多い。地上部の生育が旺盛で、やや倒伏しやすい。ゆで豆の収量は「郷の香...

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Veröffentlicht in:千葉県農業総合研究センター研究報告 = Bulletin of the Chiba Prefectural Agriculture Research Center 2008-03 (7), p.17-26
Hauptverfasser: 岩田, 義治, 清島, 浩之, 長谷川, 誠, 松田, 隆志, 鈴木, 一男, 曽良, 久男, 坂巻, 有香里
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:落花生新品種として「おおまさり」を育成し、2007年7月に種苗法による品種登録を申請した。本品種は、中晩生の極大粒、多収、良食味品種の育成を目標とし、中生で大粒、多収、良食味の「ナカテユタカ」を母本、晩生で大莢の「Jenkins Jumbo」を父本として人工交配を行い、その雑種後代から選抜、固定化を図ってきたものである。「おおまさり」の開花期は、「ナカテユタカ」、「千葉半立」と同じで「郷の香」より遅い。成熟期は「ナカテユタカ」より遅く「千葉半立」よりやや早い晩生品種である。草型は中間型で分枝は横に広がり、分枝長は長く、分枝数が多い。地上部の生育が旺盛で、やや倒伏しやすい。ゆで豆の収量は「郷の香」、「ナカテユタカ」より優る。莢、子実ともに大きく、食味が良好である。栽培適地は温暖地(南関東)で、落花生を栽培している地域である。
ISSN:1347-2585