平成16年度の太田川河口域周辺におけるアユ仔稚魚の分布
平成16年11月〜翌年3月まで太田川河口域の周辺海域と隣接する八幡川において、アユ仔稚魚の分布状況と日齢を調査した。仔稚魚の分布は、太田川では元安川を除くすべての派川、さらに隣接する八幡川で確認され、濃淡はあるものの広範に生息することが分った。最も多く採集されたのは天満川の小漁港の地先(St-6)での集魚灯採集によるもので303尾採捕された。次いで採捕されたのは八幡川の河口にある砂浜海岸の砕波帯(St-1)で小型曳き網によって72尾の仔稚魚が採捕された。St-6とSt-1の仔稚魚の耳石を日齢査定したところ、前者では12月上旬〜下旬に生まれたものが、後者では10月下旬に生まれたものが多かった。こ...
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Veröffentlicht in: | 広島県立水産海洋技術センター研究報告 2007-03 (2), p.17-20 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 平成16年11月〜翌年3月まで太田川河口域の周辺海域と隣接する八幡川において、アユ仔稚魚の分布状況と日齢を調査した。仔稚魚の分布は、太田川では元安川を除くすべての派川、さらに隣接する八幡川で確認され、濃淡はあるものの広範に生息することが分った。最も多く採集されたのは天満川の小漁港の地先(St-6)での集魚灯採集によるもので303尾採捕された。次いで採捕されたのは八幡川の河口にある砂浜海岸の砕波帯(St-1)で小型曳き網によって72尾の仔稚魚が採捕された。St-6とSt-1の仔稚魚の耳石を日齢査定したところ、前者では12月上旬〜下旬に生まれたものが、後者では10月下旬に生まれたものが多かった。このことから、調査海域では長い期間にふ化した仔魚がそれぞれの環境に応じて生残している様子が伺えた。 |
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ISSN: | 0387-6039 |